たぶん、末法思想とかを勉強したのは、
小学校の6年生のことだとおもう。
6年になったら、社会科の授業が急に
歴史の授業になったから。
もちろん、ものすごいさらっと紹介されただけだったけど、
いちおう、「末法思想」「無常観」くらいの
暗記単語には触れているんじゃないかとおもう。
その次にそれを掘り下げたのは、
高校の古典の授業だったとおもう。
(歴史の授業では、掘り下げたりはしないから、
たぶん。)
そこで、知ってしまった
平安末期にあらわれたその考え方は、
自分にものすごいなじんでしまった。
な~んかもう、バリバリやってる人とかみても、
「行く川の流れはたえずして‥‥」とか思っちゃうし、
自分が調子よくやってるときにも、
「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響あり‥‥」なんつって。
案外多くの場面で、
自分の行動を抑制してきた思想だし、
物事に対して冷淡なことの原因も
これが影響しているとおもう。
いやね、日本の歴史や古典を学ぶ上で
避けては通れない事実だけども、
まあ、結構、覇気を奪う危険なもんだ。
あの、平安末期のムーブメントは。
と、年をとってきて思う。